2017夏・2 『G』vs人型決戦兵器

夏がキライな
もうひとつの理由。

それが
『G』
の存在です!

『G』、と言っても
ゴジラじゃないですよ。

一家団らんの最中に
突如あらわれて
平和な雰囲気を
かき乱していく

あの
『G』
です!

なんでしょう、
あのコワさ。
あのスピード。

いい大人が
逃げまどいますからねー。

「Gは人の言葉がわかる」
というウワサを
聞いたことがありますが、
ホントかもしれません。

だって、絶対
こっちに飛んでくるんだもん。

「ぎゃーぎゃー」
言いながらスプレーしてると
こっちくるんだもん。

ホントいやだ。

実家の裏に
空き家があってね、
どうやらそこが
ヤツらのアジトみたいなんです。

でもね、そんなGに
唯一対抗できる、
人型決戦兵器が
ウチにはあったんです。

それがね
『エヴァンゲリオン・父』
なんですっ!

エヴァンゲリオン・父はね、
プログレッシブ・ナイフも
ATフィールドも
持ってませんけどね
なんと、
素手でGを捕まえることが
できるんですよ!

Gをとらえて
ドブの中に叩き込む
その姿に
「すごいぞっ! 父っ!」

子供のころは感心したものです。

でも一度ね、
Gが
そんな父の手をすりぬけたことが
あったんですよ。

で、父の腕を
らせん階段でも登るように
ぐるぐると
勢いよく一気にかけ上がって、
父の顔面に到達したときには

「あの父が負けた…」
とガクゼンとしましたね。

それ以来、
Gが一段とコワくなりました。

夜遊びして明け方に帰ったときに
はだしで踏んづけてしまったり。

夜中にノドがかわいて
枕もとにおいてあった
飲みかけの缶ジュースを
口に持って行ったところ、
中からガサガサと
Gが出てきたり。

かわいいはずの
ちびが
すんごい目つきで
Gを喰ってたり。

もうなんなの。
ヤツら。

まるで悪魔のような
Gは
ボクの夏を乱すんです。

きっと
今年もGとは
戦うことになるでしょう。

だって
エヴァンゲリオン・父は

夜の七時に
寝ちゃうんだもん。




この記事へのコメント

RSS取得