知った瞬間、地獄絵図

小学生の夏休み
のことです。

友だちとふたり
地元の川で
釣りをしたんですね。

そしたら
上流から
しおれた水ふうせんが
流れてきたんです。

それを
釣り竿の先っぽで
引っかけて
そのまま
友だちに
ピュ
って飛ばしたんです。

そしたら
友だちの腕に

ってくっついて。

その

って音が
おもしろくって
大笑いしたら

友だちが
投げ返して
来たんです。

そしたら
ボクの足に
ぺ。

そこからは
悪ふざけが
はじまって

おたがいに
投げ合っては
体にくっつけて
ぺ。
ぺ。
って音がするたび
腹をかかえて
大笑い。

でも子供ですから
すぐあきちゃう。

そのとき、
ふと思ったんですよね。

あれ?
この水ふうせん
なんかへんだなー。

って。

ふつうの
水ふうせんよりもね、
空気を入れる口の
部分が大きいんです。

しかも、
変な輪っかのような
ものもあるし。

でもそのときは
あまり深く考えず、
川に流しちゃったんです。

そしたら
その水ふうせん、
川下に
ドンブラコって
流れていきましたよ。

  ・  

それから数年して
中学生に
なったころにね、
こんな話を聞いたんですよ。。。
  
  ・

とある公園のまわりには
防風林があって

近くの遊園地で遊んだカップルが
そこで車に乗ったまま
イチャイチャするそうで。

で、使用後のムードンコを
川に捨てるらしいんですよ。

で、ピンときたんです。

あの日のあの水風船。

すこし形がちがったあれ。

ああ、
そーゆーことだったのか~。

と納得。
そして鳥肌。

知らなくていいことってあるもんです。


      
あの川の
上流には
公園があって、

そのすぐ近くには
超有名な遊園地が
あるんですけどね。

その遊園地で
デートした恋人たちが
帰り道、

その公園の脇に
車を止めて
車内で
いちゃいちゃ
するそうなんです。

それで
のぞき魔まで
出るようで…。


はじめは
「ふーん。
 そーなんだー」
って聞いてたんですけどね、

次の瞬間、

ドギュぅぅぅん!
って
脳ミソが活性化して

あの日の記憶が
よみがえって
きたんです。

そして

・ 変な水ふうせん。
・ 川の上流。
・ 車の中。
・ いちゃつく恋人。

それらの
キーワードが
ひとつになったとき…

気づいちゃったんですよ。
あの
水ふうせんが
なんだったのか!

まさか、
まさかあれが
使い終わった
アレ
だったとは!

小学生には
正体が
わかるはずなかったんです。

思わず
「うえぇぇぇぇ~」
って声をあげてしまいましたよ。


おたがいの体に
投げつけて
ゲラゲラ笑っていた
あの楽しかった
思い出が

急転直下で
地獄絵図
ですからねぇ。

罰ゲームでも
絶対に
やらないようなことを
あんな無邪気に
くり返して
いたんですからねー。


思い出しただけでも
鳥肌ものですよぉ。。。 


  ・

ちなみに
今はその公園、
警察のパトロールのおかげで
そういう行為を
している人は
ほぼいなくなりましたけど、

川ではたまに、
恐怖の
水ふうせん
が流れてくるのを
見かけます。


みなさんはどうか、
そんなものを
拾わないでくださいね。


   

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

RSS取得