VS カブトムシ『死闘編』

数年前、
ホームセンターに
行った父が
カブトムシの幼虫を
もらってきたんですよ。
無料で配っていたとかで。

で、
せっかくだから
飼うことにしました。

成虫になったときは
うれしかったですねー。

立派なオスのカブトでした。


でもカブトを飼うのは
小学生のとき
以来ですからね、

スイカを
あげちゃいけないなんて
新ルール、知りませんでした。

なんでもゲリするんですと。
で、昆虫ゼリーをあげてましたよ。


  


8月のお盆過ぎ、
水そうをのぞくと

カブトがあおむけで
暴れてるんですよ、
木のすきまに
はまってしまって。

で、いったん左手の
人さし指に
つかまらせてから

水そうに戻そうと
思ったんですが、
離れないんですよね、カブト。

それどころか
全力で抵抗して、

六本足のツメを
グイグイ指に
食い込ませてくるんです。

もう痛くて痛くて。


すると今度は
指の内側が
くすぐったくなって、

見れば
黄色いハケみたいな
舌ベロを出して
ベロベロなめてるんですよ。

きゅーきゅー
音を出しながら。


なんだか
カブトのようすが
おかしいなー
って気づいたんです。

それでまた
引きはがそうとするんですが
やっぱりはがれない。


そしたらそのうち指先の、
爪の境目が
チクチクしはじめて、

今度は
なんだよー
と思って
見てみたら、

カブトの
お尻からなにか
のびてるじゃないですか!

その先端が、
爪と肉のあいだに
入り込もうと
してるんです!

アレだ!

小学生のとき
一度だけ
見たことがある、

カブトムシの
おちん〇んだ!

ってわかったんですよ!


焦りましたよー。
まさか
人さし指が
交尾相手に
選ばれるとは!

急にコワくなって、

こりゃ早く
なんとかしなきゃ、
ってことで

台所に
すっ飛んで行って
割りばしを出すと、

カブトと
指のあいだに差し込んで
テコの原理で
むりやり
引きはがしたんです。

それでなんとか
事なきをえたんですが、

もう、
人さし指の皮は
ビリビリに裂けてましたよ。

カブトの力、
あなどれませんねー。

それ以来、
カブトが
あお向けになっていても
素手では起こさず、
割りばしを使うようになりました。

皆さんも
気をつけてくださいよー。

けっこー
トラウマになりやすんで。


   













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