盛り塩がある家。。。
まだ保育園のころ、
近所に新築の借家ができたんです。
あるとき、
その敷地のすみに
盛り塩がしてあったんですよ。
お茶碗をひっくり返したくらいの
大きなヤツ。
でも、それがどういうものなのか
わからなかったボクは、
「うあ!
そんなおっきいナメクジがいたの!」
ってうれしくなったんです。
で、
いそいでかけよって
両手で塩の山をかきわけたんですけど、
当然、ナメクジはいなくって。
「なんだ・・・
溶けちゃったんだ・・・」
ってガッカリ。
でも、その翌日、
またおなじ場所に盛り塩があったんで、
「うーわ!
またおっきいナメクジがいたんだ!」
ってテンション上がって。
塩をかきわけるけど、なにもいない。
そんなことが
1週間くらいつづいたら、
さすがにあきちゃって。
それからは
見向きもしなくなったんですけど。
今考えると、
その住人は
怖かっただろーなー。
だって
盛り塩は
通りに面した北東にあったんですよ。
鬼門の方向。
どういう理由で
盛り塩をしていたかはわからないけど
なにかから家を守っていたんだとしたら
それが毎日毎日
壊されてるんだから
気が気じゃなかったよね。
…